
こんにちは、加々見塗装です。
今回は、塗装になくてはならない大事な道具、ローラーのお話です。
ひとくちに「ローラー」といっても、実はいろんな種類があるんです。
毛の長さや素材の違いで、塗料の付き方や仕上がりがまったく変わってくるんです。
ローラーの毛丈(けたけ)で仕上がりが変わる
ローラーには「短毛」「中毛」「長毛」と呼ばれる毛の長さの違いがあります。
ざっくり言うと――
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短毛(5〜8mm):ツルッとした面に向いていて、なめらかな仕上がり
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中毛(13〜18mm):万能タイプ。ほとんどの外壁や室内に対応
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長毛(20mm〜):塗料の含みが多く、凹凸のある面でもしっかりカバー
見た目は地味な違いですが、実際に転がしてみると、塗料の乗り方や伸びが全然違います。
素材の違いでも差が出る
毛の素材にもいくつか種類があって、それぞれに得意分野があります。
今回はなかでもよく使われている素材を紹介します。
材質 | 特徴 | 向いている塗装 |
---|---|---|
ウール(天然・合成) | 含みがよく、万能タイプ | 水性・油性どちらもOK |
マイクロファイバー | キメが細かく、飛び散りが少ない | 内装仕上げや水性塗料 |
ナイロン | 耐久性が高く、少し硬め | 溶剤系塗料、粗い面 |
モヘア | 毛が短く、均一に塗れる | 鉄部やツヤ仕上げの箇所 |
このほかにも、鉄部や木部に適したマルチフィラメントローラーや、ナイロンとマイクロファイバーの混紡や、ゴム製、スウェード製、スポンジ製、多孔質ローラーなど様々な素材のローラーがあります。
職人の使い分けテク
現場では、素材や仕上がりのイメージだけでなく、
塗料の種類・塗装する部位・作業環境まで考慮して道具を選んでいます。
たとえば、気温が高い日は塗料が乾きやすいため、塗料をしっかり含ませられるローラーを。
天井や細かい部分では、軽くて取り回しの良いタイプを使う。
また、ザラついた下地には毛丈の長いもの、ツルッとした面には短毛タイプを選ぶなど、
その日の条件と塗る面の状態を見ながら、最適な一本を判断しています。
ローラー選びは一見地味ですが、仕上がりの美しさや塗膜の耐久性にも関わる大切な工程。
経験と勘が試される、まさに“職人の腕の見せどころ”なんです。
こちらはモルタル調の壁が特徴的なアパート内部。
ややザラついた下地だったので、「中毛タイプ」のローラーを使用しています。
毛丈がちょうど良く、塗料のノリもよくてムラになりにくいんです。
表面の微妙な凹凸も、しっかりカバーできました。
見た目はどれも似たように見えるローラーですが、
実は一本一本に“個性”があり、仕上がりの印象を大きく左右します。
最近はDIYでローラーを使う方も増えていますが、
下地に合ったタイプを選ぶだけで、仕上がりの美しさや持ちがぐんと変わります。
もちろん、ローラー選びも塗装も経験豊富なプロに任せれば間違いありません。
現地調査・お見積りは無料です。
仕上がりにも、長持ちにもこだわったご提案をさせていただきます。
加々見塗装にお気軽にお問い合わせください。
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